ネックストラップでする、ささやかな自己主張

Posted by admin on 1月 23, 2013 at 2:34 pm | Filled Under: | No comment

社会のセキュリティ-対策が強化されるにつれて、当然のように携帯を義務付けられるようになったセキュリティ-カードとIDカード。会社を始めとする何等かの団体に所属していれば、必ず首からぶら下げることになります。オフィス・ビルの出入り口のみならず、オフィスへの出入りもすべてこれらのカードで管理されます。このカードの普及に伴って広まったのがネックストラップです。中には会社名が編み込んであるネックストラップを見かけることも珍しくなくなりました。一昔前は社章が義務付けられていたものですが、今や配布はされるものの社章を付けるか否かは個人の自由となっています。その代りに、社名が入っているネックストラップがその役割を担ってきている感もあります。会社での制服の着用は廃れ、ビジネス・カジュアルの普及もあり、一目では会社務めなのかフリーターなのかの見分けもつきにくいサラリー新は急増。


職業不明のような派手ないでたちの女子も、ネックストラップを下げていることで、ああ、どこかの社員なんだなということがわかりますし、ポロシャツにチノパンの中年男性も、やはり首から下げているネックストラップを見て、ビジネス・カジュアルなサラリーマンだなと認識できます。制服や社章にとってかわったのがネックストラップ(およびそこにぶら下がっているセキュリティ-カードとIDカード)なのです。ただ、会社が支給してくれるネックストラップは選択肢に欠けます。よくみると、会社名や会社ロゴがなかなか凝ったデザインになっているおしゃれなものもありますが、色は赤、青、緑が主流です。会社指定のネックストラップしか使用してはいけない、という会社も中にはあるかもしれませんが、せっかくコーディネートしたその日のファッションがネックストラップの色でだいなし、ということもしばしばあります。


限られたアイテムに工夫を凝らすのは日本人の特色のひとつですが、ネックストラップも工夫の対象に入ってきました。携帯にもあれだけデコレーションを施した文化です。ネックストラップがターゲットになるのも時間の問題だったのです。それに、同じものだからこそ、みんなが持っているものだからこそ、ちょっと他とは違う工夫をして自分らしさを演出したいという欲求が出てきます。学生時代に制服にちょっと工夫を凝らして着崩したりした延長上にネックストラップ・バリエーションは存在するのです。ネックストラップの素材もデザインも百花繚乱。この豊富さに日本人の細かいこだわりを感じてしまいます。

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